桜島・垂水・霧島をぜいたくに楽しむ、鹿児島のローカルを訪ねる旅

いまも活動をつづける火山・桜島。その周辺にはユニークな自然景観が広がり、土地に根差した人の暮らしや文化が息づいている。度々噴火に見舞われてきた桜島周辺は、溶岩に埋没した鳥居をはじめ、溶岩の痕跡を間近に観察することができる。鹿児島市街を起点にフェリーに車を載せて巡る、1泊2日の車旅。
鹿児島市街からフェリーで桜島へ
鹿児島湾に面し桜島を望む絶好のロケーションに位置する「フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島」。道の駅「たるみずはまびら たるたるぱあく」に隣接し、地元の食や自然を気軽に楽しめる。
09:00 鹿児島中央駅
09:20 鹿児島港 桜島フェリーターミナル
09:55 桜島港フェリーターミナル
10:20 道の駅 桜島 火の島めぐみ館
12:10 有村溶岩展望所
13:00 黒神埋没鳥居
14:45 味処 海の桜勘
16:10 フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島
Day1 総移動距離 43.72km
Day1 合計移動時間 約 2 時間 5 分
旅のはじまりは鹿児島市街から。鹿児島湾の対岸に望む桜島を目指し、フェリーに車を積み込み、旅がはじまる。船旅を経てたどり着いた桜島では、火山が育んだ文化や歴史を学び、投宿先となるホテルが位置する垂水エリアへと向かう。
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約20分
桜島へ向かうため、都市の喧騒をあとにして港へと向かった。
鹿児島港から桜島港へ。15分のクルーズを楽しむ
日常と観光を結ぶフェリー
桜島フェリーは、鹿児島市街地と桜島を結ぶ連絡船だ。運航距離は約3.5km、所要時間はおよそ15分。地元の人々の生活航路としても観光客の移動手段としても欠かせない存在となっている。予約不要で気軽に利用できるため、ドライブの延長でそのまま桜島へ渡ることができる。
船内には売店や軽食コーナーがあり、名物のうどんを味わえるのも魅力のひとつ。短い航海ながら、車ごとフェリーに乗り込む体験は旅の高揚をいっそう感じさせてくれ、充実した船旅となった。
自走で船を降りゲートで運賃を支払うと、ついに桜島へ上陸。鹿児島市内の都心部と比べると、空気にはさらに南国らしい雰囲気が漂っているように感じる。これから始まる、車で巡る桜島と大隅半島の旅路に思いを巡らせた。
道の駅で名産を知る「道の駅 桜島 火の島めぐみ館」
大根と柑橘に惹かれて
桜島に到着してまず向かったのは、「桜島港フェリーターミナル」近くにある「道の駅 桜島 火の島めぐみ館」。到着して間もないが、お土産を探そうと立ち寄った。店内には桜島名産の品々が並び、「桜島大根のみそ漬け」や「オレンジ」「小みかん味噌」「小みかんグラッセ」を購入。
やはり桜島を代表する桜島大根や柑橘に自然と目が向く。なかでも小みかん味噌とグラッセは、道の駅施設内にある「さくらじま旬彩館」で製造されているものだという。桜島を巡る前に土地の名産に触れられたことで、これからの旅への理解が少し深まったように感じた。
桜島の鼓動を感じて「有村溶岩展望所」
溶岩と鹿児島湾を望む
訪れたのは、桜島南岳の南側に広がる溶岩原に整備された展望スポット「有村溶岩展望所」。1946年の昭和噴火によって流れ出た溶岩の上に遊歩道が設けられており、荒々しい火山の痕跡を間近に感じながら散策できる。
全長約1kmの遊歩道は一周30分ほど。途中にはいくつかの展望ポイントがあり、桜島の山体を間近に望めるほか、視線を海側へ向ければ鹿児島湾の広がりや対岸の鹿児島市街地を一望できる。遊歩道を歩いていくと、そこかしこに点在する溶岩の塊を直近で見ることができた。いまにも動き出しそうなほどのダイナミックな造形に心を奪われた。
埋もれた記憶「黒神埋没鳥居」
掘り起こさないという選択
桜島エリアで最後に立ち寄ったのは、桜島の東側・黒神地区にある「黒神埋没鳥居」。1914年の大正噴火によって、大量の火山灰や軽石に埋もれた鳥居だ。もともとは高さ約3mほどあったとされるが、噴火後は笠木の部分だけが地上に現れる姿となった。
「黒神埋没鳥居」は自然の力を後世に伝えるために、掘り起こさず現在の姿のまま保存しているのだそうだ。たしかに、周囲が何メートルにもわたって火山灰で埋もれたことを、この鳥居なしでは知る由もない。
約15分
桜島を離れ、垂水漁港へと向かう。桜島を見送りながら、視界の先には鹿児島湾が大きく広がっていた。
垂水漁港のかんぱち尽くし「味処 海の桜勘」
桜勘を多彩な味わい方で楽しむ
昼食に立ち寄ったのは、垂水市漁業協同組合が運営する「味処 海の桜勘(うみのおうかん)」。海潟漁港に隣接し、地元で水揚げされた新鮮なかんぱちを味わえる人気店だ。注文したのは「西郷どん定食」。背身、腹身、炙りと、かんぱち尽くしの刺身に加え、骨までやわらかく煮込まれたあら煮が付いた充実の内容だ。料理が運ばれてくると、スタッフがそれぞれの部位を丁寧に説明してくれる。
食べ方も多彩で、ドレッシング、刺身醤油、レモン、塩、さらに漬け丼ダレと、好みに合わせて味わえるのが楽しい。なかでもドレッシングでいただくとカルパッチョのような味わいになり、新鮮な発見だった。刺身の楽しみ方の幅を広げてくれる一品だった。ちなみに店名にもなっている「海の桜勘」は、垂水市漁協のブランドかんぱちのこと。鹿児島県産のお茶を飼料に配合することで、ビタミンEが増加し、コレステロール含量が減少するのだとか。
物産と景色がそろう道の駅「道の駅 たるみずはまびら たるたるぱあく」
買う・食べる・眺めるを一度に
「フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島」にチェックインする前に、隣接する「道の駅 たるみずはまびら たるたるぱあく」に立ち寄った。
1階の物産館には、鹿児島県産の品々をはじめ、季節の農産物や地元企業が手がける特産品、旅行のお土産まで幅広く揃う。垂水にゆかりのある商品や旬の野菜など、ここでしか出会えない限定品も多い。さつまいもなどの名産を使った焼き芋やジェラートを味わえる「ケンファーム」もあり、気軽に楽しめるのも魅力だ。濃厚な味わいで可愛い見た目のソフトクリーム「フリルソフト」や「モコモコソフト」がオススメだという。
港町らしく、大漁旗が飾ってあったり、海産物が充実していたりと、隅々まで見ていると時間がたりなくなってしまう。さらに、2階には北海道札幌に複数の姉妹店を持つ人気店「宮田屋珈琲」が鹿児島に初出店。展望デッキからは鹿児島湾と桜島・開聞岳を望むことができ、施設全体としての充実ぶりが印象に残った。
海とともに過ごす夜「フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島」
ホテルで味わう南国の余韻
「道の駅 たるみずはまびら たるたるぱあく」をひと通り見て回り、隣接する今夜の宿「フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島」にチェックイン。オーシャンビューの客室や4階のテラスからは、桜島と鹿児島湾を一望できるという。運がよければイルカの群れが見られることもあると聞き、期待が高まる。
フロント近くのマーケットプレイスをのぞくと、気になるお酒とデザートを見つけたのでさっそく購入。日本本土最南端の町・南大隅町で造られている「Honey Forest Brewing」のクラフトビール「Sun Sun ALE(季節のみかん)」と、鹿児島の定番として知られる「セイカ食品」の南国白くま。どちらも爽やかな味わいで、この土地の空気によく似合う一品だった。