本州最南端の地・串本の文化と食を満喫する旅

迫力あるリアス式海岸が続く紀伊半島南部。太平洋の雄大な海流と複雑な地形は豊かな海産物を育み、同時に人びとの暮らしを支えてきた。そして、潮岬をはじめ、南端の串本エリアにはフォトジェニックな景色が飽きることなく連なっているのも、この土地の大きな魅力だ。海岸線を巡りながら、南紀の食に舌鼓を打つ。ドライブを楽しみ、文化に触れる、1泊2日の旅。
さまざまな海の楽しみ方を
宿泊は紀伊大島を望むオーシャンビューを堪能できる「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山串本」。紀伊半島の旅の拠点にちょうどいい立地もポイント。
09:00 新大阪駅
12:00 串本海中公園
13:45 FLOOD tacos & cafe
15:15 金山展望台
16:20 フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山串本
18:00 串本旬彩おおはし
Day1 総移動距離 237.8km
Day1 合計移動時間 約4時間
まず訪れたのは串本を代表するスポット「串本海中公園」。黒潮の海に生きる海の生き物を直近で見ることができる。串本ならではの海の環境や生態系を学んだあとは、絶景スポットの「金山展望台」へ。もちろん食も海の幸を味わえるレストランをセレクト。
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約3時間
新大阪駅でレンタカーを受け取り、串本町の食と文化を堪能する旅へ。車は南紀を目指して南へと進む。
人の暮らしのすぐそばにある、カラフルな海「串本海中公園」
窓越しに覗く、野生の海の世界
「串本海中公園」は、日本で最初に指定された海中公園地区を紹介する、海のテーマパークだ。黒潮の恵みを受けたこの海は水温が高く透明度も高い。本州最大規模といわれるサンゴ群落をはじめ、多様な海洋生物を間近に観察できる。
全長24メートルの「水中トンネル」には、およそ500匹もの魚たちが暮らしており、頭上ではサメやエイが悠然と泳ぎ回る。その光景は想像以上に臨場感にあふれていた。さらに、海岸から沖合約140メートル、海底約6.3メートルまで潜る「海中展望塔」では、窓越しに実際の海中世界を覗くことができる。
カラフルな魚たちとサンゴが織りなす海の景色を、息をのむほどの近さで感じられた。人の暮らしのすぐそばに、これほど色鮮やかで豊かな野生の海が広がっている。その事実に、驚きと感動を覚えた。
約15分
串本海中公園をあとにして、ランチへ向かう。港に面した町並みから、海に根差した人々の暮らしが伝わってくる。
港町で出会う、アメリカンなランチ「FLOOD」
老若男女が集う、町に溶け込む店
ランチに選んだのは、漁港の近くでタコスやアメリカの多国籍料理を提供する「FLOOD」。旅先ではどうしても土地の名産を求め、和食や海鮮料理を選びがちだが、たまには洋食が無性に食べたくなる。
注文したのはランチセットの「チキンオーバーライス」と「マスカットジュース」。さらに食い意地を張って、「タコス(ミート)」もひとつ追加した。土地柄ゆえなのか、肉や野菜の具材がたっぷりで、ジューシー。どれも満足感のある味わいだった。
お店の吉田さんは、「若い学生の子たちも来てくれますが、串本は学生の少ない町。だからなのか、ご高齢の方もよく来てくれるんです」と話す。老若男女に親しまれ、町の日常に溶け込むアメリカンフードの店であることが伝わってきた。
串本を一望する、「金山展望台」の風景
海と山に囲まれた串本の豊かさを実感
お腹も満たされたところで、運動がてら紀伊大島にある「金山展望台」を目指す。消防団の集会所に併設された無料駐車場に車を停め、登山口から約1キロの登山コースを歩いていくと、標高80メートルに位置する展望台に辿り着いた。
眼下には串本の町並みや潮岬の台地が広がり、遠くには那智山や太地町まで見渡せる。地上を歩いているだけでは気づきにくいが、こうして高台から眺めることで、この町が海と山に抱かれた、実に豊かな土地であることを改めて実感した。
約20分
海の上を走るような開放感と、青い海に映える白い橋のコントラストが美しい「くしもと大橋」を渡り、今夜の宿へと向かう。
「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山串本」
ホテルスタッフとの談笑に和みながら、目の前に広がる景勝地「橋杭岩」の景色を眺める。明日の朝は、この周辺をゆっくり散策するつもりだ。
串本の海を味わう、逸魚との出会い「串本旬彩おおはし」
本日のお造り盛り合わせで味わう黒潮の恵み
ディナーに選んだのは、漁港近くの「串本旬彩おおはし」。店主の大橋さんは南紀、特に串本の魚に強い思い入れを持ち、自身が美味しいと思った天然や有名にこだわらないさまざまな魚を「逸魚(いっぎょ)」と呼ぶ。ときには自ら釣り上げたり、市場には出回らない珍しい魚を提供することもある。
注文した「本日のお作り盛り合わせ」は、季節や仕入れ状況によって内容が変わる鮮度重視の逸品。口に運ぶと、どの魚も黒潮で揉まれた肉厚な身に、旨みと甘みがしっかりと感じられた。